ISO 8601は、国際標準化機構(ISO)が定めた日付と時刻の表記方法に関する国際標準規格です。この規格は、異なる国や文化圏での日時の表記ゆれを解消し、統一したフォーマットで日時を表現するために策定されました。
ISO 8601の基本フォーマット
ISO 8601では、日付や時刻を「YYYY-MM-DD」や「YYYY-MM-DDTHH:MM:SS」などの形式で表します。
1. 日付の表記
-
完全表記(推奨):
YYYY-MM-DD(例:2025-02-06) -
短縮表記(非推奨):
YYYYMMDD(例:20250206)
2. 時刻の表記
-
hh:mm:ss(例:14:30:00) -
hhmmss(例:143000、非推奨) -
hh:mm(例:14:30)
3. 日付と時刻の組み合わせ
-
YYYY-MM-DDTHH:MM:SS(例:2025-02-06T14:30:00) -
YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.sss(ミリ秒まで含める、例:2025-02-06T14:30:00.123)
4. タイムゾーンの指定
ISO 8601では、タイムゾーンを指定する方法も定められています。
-
協定世界時(UTC):
Zを使用(例:2025-02-06T14:30:00Z) -
UTCオフセット:
±hh:mmを使用(例:2025-02-06T14:30:00+09:00)
ISO 8601の利点
-
国際的に統一されたフォーマット:異なる国やシステム間での日時のやり取りがスムーズになる。
-
曖昧さがない:月と日を混同する可能性がなく、可読性が高い。
-
機械処理に適している:プログラムやデータベースでの日時管理に適しており、ソートや比較が容易。
ISO 8601の活用例
-
プログラミング:APIのリクエスト・レスポンスやデータベースの日時管理。
-
ログ管理:システムやアプリのログで統一された時刻フォーマットを使用。
-
ビジネス:国際的な取引やスケジュール管理。
まとめ
ISO 8601は、日付と時刻の国際標準規格であり、システムやアプリケーションでの統一された日時表記として非常に有用です。特にプログラミングやビジネスの場面で活用されるため、開発者やエンジニアはこのフォーマットに慣れておくことが重要です。

